2026年2月|賞状筆耕プロコースバックナンバー

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2026年2月

2/7【清水実用書道塾】見本を準備しよう

 

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お知らせ
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来年の卒業証書シーズンに向けて、名入れ作業を在宅でお手伝いいただける方を募集する予定です。

 

詳細や応募条件については、今後あらためてご案内しますが、現時点で考えている内容は以下のとおりです。

 

・このメルマガを見ている方(筆耕・行書のどちらでも)
・単価:氏名+生年月日+番号で、1枚あたり210円前後
・インボイス番号をお持ちの方は、消費税を別途加算

 

選考において最も重視するのは技術面です。

 

募集人数は、2〜3名を想定していますが、技術水準によっては採用者が出ない可能性もあります。

 

「筆耕コム」の名でお仕事をお願いする以上、技術チェックを厳しく行う点は、あらかじめご理解ください。

 

課題は夏頃に公開予定です。名入れの技術を見たいので、賞状レイアウトは必要ありません。

 

ご興味のある方は、ぜひ今のうちから心づもりをしておいてください。

 

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見本を準備しよう
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今回は、筆耕の仕事を取りに行く方を対象にした内容です。

 

筆耕業者として「筆耕を依頼する側」の立場からお話しします。

 

筆耕コムには、ときどき筆耕士の方から売り込みのご連絡をいただきます。

 

その際、僕がまず知りたいのは、何よりも「技術」です。

 

そこで必ず確認するのが、「どのような賞状が書けるのか?」という点。

 

作品画像を送っていただいたり、ホームページを教えていただいたりしますが、この時点で見せられる作品がない場合は、残念ながらそこで終了です。

 

また、作品があったとしても、どこかの教室や講座のお手本をそのまま写したものも、評価の対象にはなりません。

 

実際、僕が以前講師をしていた賞状協会の教材と同じ賞状を、何度か見かけたことがあります。

 

これは、こちらが見ればすぐに分かります。

 

さらに、オリジナル作品であっても、画像が不鮮明で技術が判断できない場合も、同様に終了です。

 

では、今後「筆耕業者に売り込みたい」と考えている方は、何を用意しておくべきでしょうか。

 

僕が考える最低限の見本は、次のとおりです。

 

・オリジナルの賞状を5〜6枚

(シンプルなもの/難易度の高いもの/縦書き/横書きなど、構成を変える)

 

・賞状以外の作品

(宛名書き、のし袋、胸章リボン、式辞など)

 

これらを、「求められたらすぐ提出できる状態」にしておくことが重要です。

 

パソコンが使える方は、画像データとしてまとめておく。

 

アナログで営業するなら、パンフレットを作ったり、クリアファイルにまとめておくのも良いでしょう。(今風に言えば、ポートフォリオですね)

 

また、ホームページやブログに「作例集」として掲載しておけば、そのページを見てもらうだけで済み、非常に効率的です。

 

筆耕の仕事は、「字を書く人」ではなく、「技術を売る仕事」です。

 

その技術を、どう見せるか。

 

常日頃から、しっかり考えておきましょう。

 

 

2/14【清水実用書道塾】試験会場で感じた「上達の本質」

 

先日、書写検定の試験監督を務めてきました。

 

正式名称は「文部科学省後援 毛筆・硬筆書写技能検定」。

 

誰でも受験できるオープン試験なので、腕試しや目標設定として挑戦することを推奨します。

 

当日は寒波の影響で各地が大雪。

 

受験された皆様、本当にお疲れ様でした。

 

試験終了後、毛筆1級の受験者の方々が後片付けをしている際、監督官3名と受験者でしばし雑談の時間がありました。

 

・道具のこと

・練習方法のこと

・所属書道会のこと

・過去の受験体験や審査の話

 

こうした何気ない会話が、実はとても学びになります。僕自身、大いに参考になりました。

 

僕は賞状筆耕を生業としているので、小筆を得意にしています。

 

楷書も行書も、小筆のほうが書きやすいと感じます。

 

かな書道は独学でしたが、日頃から小筆を使っていたため、抵抗なく取り組むことができました。

 

ところが、小筆を得意にしている人は意外と少ないようで、細字に苦戦している方が多いとのこと。

 

原因は明確です。

 

「どの道具を、どれだけの時間使っているか」

 

・小筆を持つ時間が長ければ、小筆が上達します。

・大筆を持つ時間が長ければ、大筆が上達します。

 

書道は芸術ですが、上達の土台はきわめて現実的です。

 

使う道具が、そのまま実力をつくります。

 

ちなみに、僕は以前ペン字が苦手でした。

 

そこで、少し良い万年筆を購入し、集中的に練習した時期があります。

 

“少し良い”というのがポイントです。

 

大切に扱いますし、愛着も湧きます。自然と書く時間も増えます。

 

筆記具は無数にあります。試してみること自体が楽しいものです。

 

検定に挑戦するのも同じです。

 

目的は合格そのものではなく、自分の向上。

 

そして、自分の向上は大きな喜びになります。

 

遊び心を忘れず、ぜひいろいろな道具で書を楽しんで、自分の向上を感じてみてください。

 

上達の鍵は、いつも手の中にあります。

 

 

2/22【清水実用書道塾】上達の鍵は「力を抜く」こと

 

添削していて、僕はよくこう書きます。

 

「力を抜いて」
「リラックスして」

 

実感として、七割くらいの方にこの言葉を書いています。

 

それほど、多くの方が“力み”の中で書いているのです。

 

毛筆は、とにかく力を抜くことが大切、楷書でも行書でも同じです。

 

筆が倒れない程度に、やさしく持つ。それで十分です。

 

太い線を書きたいときも、握る力を強くするのではありません。下に“押す”のです。

 

小学生への指導で「右払いはだんだん力を入れて」と説明されることがありますが、この言い方だと、握る力を強めてしまうことがあります。

 

だから僕は「下に押して」と伝えています。

 

筆は、上下の動きで太さが変わります。

 

更に、この上下動ができるようになると、

 

・旋回がスムーズになる

・転折がシャープになる

・線に表情が出る

 

といった変化が生まれます。

 

特に小筆は繊細です。力んでしまうと、微妙な上下動ができません。繊細さを出すためにも、まずは脱力です。

 

ただ――「力を抜く」ことは、簡単ではありません。

 


すぐに習得できるものでもないのです。

 

・少し書いてみる。
・「あ、力が入っている」と気づく。

・修正する。

・また書く。

 

その繰り返しで構いません。

 

大切なのは、“力を抜くことが最重要”と知った上で練習すること。

 

ただ漫然と書くのではなく、ときどき立ち止まり、自分を客観的に観察する。

 

それが上達への近道です。

 

究極は、力を抜いて書くこと。

 

今日の練習から、ぜひ意識してみてください。

 

 

2/28【清水実用書道塾】ひらがなを制する者が、文章を制す

 

書道というと、どうしても漢字に目が向きがちです。

 

かな書道を専門にされている方は別として、多くの方は「ひらがな」を後回しにしてしまう傾向があります。

 

けれど、実際の文章を思い浮かべてみてください。

 

文章の6〜7割は、ひらがなです。

 

つまり、いくら漢字が上手でも、ひらがなが整っていなければ、文章全体は美しく見えません。

 

とくに僕たちが学んでいる実用書道では、それがはっきりと表れます。

 

賞状筆耕のひらがなは、やや独特な書き方をしますが、基本は46文字の形を覚えること。型が決まっている分、比較的取り組みやすい分野です。

 

ところが、行書になると話は変わります。

 

ひらがな一文字に対して、いくつもの字形があります。さらに連綿も加わります。組み合わせを考えると、形はほぼ無限です。

 

SNSで連綿の動画を上げると、「古筆を学ばれたのですか?」と聞かれることがあります。
古筆というのは、かなを中心とした日本の古典作品のことです。

 

僕も趣味で臨書することはありますが、本格的に学んだというより、書写検定対策で数作品に取り組んだ程度です。

 

もちろん、その経験が今に活きているのは確かです。

 

けれど、基本は実用書道として行書を学んできただけです。

 

連綿にも、なんとなくではありますが法則があります。

 

代表的なつなぎ方を覚えてしまえば、他の文字にも応用が利きます。

 

これは漢字も同じです。

 

字形の整え方の法則を理解していれば、初めて見る漢字でも、ある程度きちんと整えることができます。

 

作品を見て「すごい、こんなの書けない」と思うこともあるでしょう。

 

確かに、芸術性の高い作品や独特の世界観を持つ作品は、簡単には真似できません。

 

ですが、実用書道は違います。

 

図形のように、算数のように、理屈で考えれば答えが導き出せます。

 

ひらがなも同じです。

 

感覚だけに頼るのではなく、
「なぜこの形になるのか?」
「なぜこのつなぎ方なのか?」
と考えながら練習してみてください。

 

行書の連綿が自在に書けるようになると、書くことそのものが一段と楽しくなります。

 

ひらがなを強化すること。

 

それが、文章全体を底上げする一番の近道です。