2026年4月|賞状筆耕プロコースバックナンバー

2026年4月|賞状筆耕プロコースバックナンバー

2026年4月

4/4【清水実用書道塾】適度に自分を追い詰める、という考え方

 

今回は少しストイックな話です。

 

テーマは「自分を追い詰めることのメリットと方法」について。

 

趣味で書道を楽しんでいる方にはあまり関係ありませんが、もし筆耕士や書道の先生として“プロ”を目指すのであれば、とても大切な考え方です。

 

プロになるというのは、その分野の専門家になること。
当然、知識も技術も、一定以上のレベルが求められます。

 

そのためには、日々の練習や勉強が欠かせません。

 

とはいえ、仕事や家庭もある中で、それを続けるのはなかなか大変です。

 

だからこそ、自分を律する工夫が必要になります。

 

そこで有効なのが、「自分を追い詰める」という方法です。

 

追い詰めるといっても、無理をするという意味ではありません。
「やらざるを得ない状況」を自分で作る、ということです。

 

その状態が続くと、やがて習慣になり、自然と継続できるようになります。

 

では、どうやって追い詰めるのか。

 

一番手っ取り早いのは「宣言すること」です。

 

たとえば、
「僕はプロの筆耕士になる」
と家族や身近な人に言ってしまう。

 

これだけで、ほどよいプレッシャーがかかります。

 

「なりたいな」ではなく、「なる」と言い切ることがポイントです。

 

もちろん、やりすぎは禁物です。
心が疲れてしまっては意味がありません。

 

宣言する相手を限定するなど、自分のメンタルに合わせて調整してください。

 

僕自身も、昔はブログで宣言していました。※今のアメブロではなく、今は存在しない古いブログ

 

プロになると書いて、すぐにホームページを立ち上げ、見切り発車で筆耕コムの運営スタート。

 

さらに、書写検定の挑戦を決意したら勉強や結果も随時公開していました。

 

こうなると、もう後には引けません。
やるしかない状況になります。

 

振り返ってみても、
「先に宣言して、あとから追いつく」
このやり方が一番効率的だったと感じています。

 

無理にやる必要はありませんが、
少しだけ自分にプレッシャーをかけてみる。

 

それだけでも、行動は大きく変わります。

 

ぜひ、「適度に自分を追い詰める」という考え方を取り入れてみてください。

 

 

4/11【清水実用書道塾】他の書体を学んでいいのか?

 

書道には、楷書や行書のほかにも、草書・隷書・かな、さらに古くなると篆書といった書体があります。

 

漢字の流れとしては
「篆書 → 隷書 → 行書(草書) → 楷書」
という順番です。

 

意外かもしれませんが、楷書は一番新しい書体なんですね。

 

さて、本題です。

 

今、自分が学んでいる書体以外も練習した方がいいのか?

 

僕の答えは「やった方がいい」です。

 

 

スポーツの世界では、こんな話があります。

 

テニス選手は卓球をやらない方がいい。
卓球選手はバドミントンをやらない方がいい。

 

理由はシンプルで、似ているけど微妙に違う動きが、かえって悪影響になるからです。

 

 

では書道はどうか。

 

これは少し違っていて、むしろ他の書体を学ぶことでプラスになることの方が多いと感じています。

 

 

例えば楷書。

 

楷書は一画一画が独立しているように見えますが、「気脈」といって、画と画の流れを感じさせることがとても大切です。

 

この感覚は、行書や草書、かなを学ぶことで自然と身につきます。

 

つまり、他の書体の経験が、楷書の質を引き上げてくれるのです。

 

また、行書を学ぶと筆順に強くなります。

 

行書は正しい筆順を理解していないと書けません。

 

そのため、行書を学んでいる人は、楷書でも筆順に迷いにくくなります。

 

さらに隷書。

 

隷書は平坦で、水平・垂直・左右対称を強く意識する書体です。

 

楷書は右上がりが基本ですが、それに慣れすぎると、水平や垂直が甘くなりがちです。

 

そのズレを修正してくれるのが隷書です。

 

 

このように、他の書体は「邪魔になる」のではなく、「軸を整えてくれる存在」です。

 

行書をやっている人が楷書やかなを学ぶのも同じで、相互に良い影響が出ます。

 

基本は、自分の軸となる書体をしっかりやること。

 

そのうえで、たまに他の書体にも触れてみる。

 

このバランスがちょうどいいと思います。

 

あえて言うなら――

 

書道においては「浮気推奨」なのだ!

 

 

4/18【清水実用書道塾】添削課題に挑戦してみましょう

 

こんにちは。
今回は「まだ添削課題を出したことがない方」へ向けたお話です。

 

結論から言います。
まずは一度、気軽に提出してみてください。

 

「まだ下手だから…」
「誤字を書いたら恥ずかしい…」

 

そう感じる方も多いと思いますが、気にする必要はありません。

 

プロとして12年やっている僕でも、いまだに誤字はあります。
(それはどうかと思うけどね…)

 

特に、書道経験が浅い方ほどハードルが高く感じるものです。

 

ですが、最初は“できなくて当たり前”ですので、遠慮せずチャレンジしてください。

 

 

・取り組み方のコツ

 

まずはテキストに目を通しましょう。
そのうえで、とにかく筆を持って書いてみることが大切です。

 

最初は、きれいに書こうとしなくて構いません。
落書きくらいの感覚で大丈夫です。

 

姿勢や心構えももちろん大切ですが、最初から完璧を目指す必要はありません。
ボールペンで書く延長くらいの気軽さで始めてみてください。

 

慣れてきたら、お手本を見ながら書いてみる。
そして、提出用紙にも挑戦してみましょう。

 

文章だけでは分かりづらい部分もありますので、動画もぜひ活用してください。

 

 

・提出までの流れ(目安)

 

1. 第1回課題を提出
2. 返却を待つ間に第2回課題を練習
3. 添削結果を見て修正点を確認
4. 修正を意識しながら第2回課題を提出

 

返却までは1〜2週間ほどです。
次の課題は、1〜2ヶ月くらいを目安に進めていただければ十分です。

 

サポート期間は2年間ありますので、焦る必要はありません。
ブランクができてしまっても、気にしないでください。

 

 

・最後に

 

せっかく受講された講座です。
無理のないペースで構いませんので、淡々と続けていきましょう。

 

質問があれば、課題の余白に書いていただいて大丈夫です。

 

まずは第1回課題、気軽に提出してみてください。
お待ちしています。

 

 

4/25【清水実用書道塾】文字数が多すぎる賞状、その現実とは

 

こんにちは、清水克信です。

 

今回は、賞状筆耕の「文字数」について、少し現場のリアルなお話をします。

 

ちょうど今、函館の企業様からのご依頼で、社内表彰の賞状全文4枚に取り掛かっています。

 

ただし今回の賞状、なかなかの強敵です。

 

文字数が、なんと260〜290文字。

 

数字だけ見ても、なかなか実感が湧かないと思いますので、目安をお伝えします。

 

一般的な賞状は、だいたい120〜140文字ほど。

 

180文字を超えると「多いな」と感じ、200文字を超えると、用紙がびっしり埋まる印象になります。

 

※テキスト「賞状の書き方」P60の賞状が205文字。

 

それが今回は260文字超えです。

 

当然ながら、通常の賞状レイアウト理論では収まりません。

 

さらに、受者2行・贈者2行なので、主文は10〜12行に収める必要があり、そうなると1行あたり22〜25文字、文字の大きさは最小で約7mmまで縮める必要があります。

 

もう、何言っているかわかりませんね。

 

ここまで来ると、「美しく仕上げる」というよりも、正直なところ「なんとか収める」という作業になります。

 

プロとしては悩ましいところです。

 

もちろん、どんな原稿でも形にするのが仕事ですが、物理的な限界というものもあります。

 

実際、昨年に400文字を超えるご依頼をいただいたことがありますが、そのときはお断りしました。

 

内容も賞状というより、式辞のような長文だったためです。

 

数年前に一度、400文字の賞状を仕上げたこともありますが、出来栄えに納得できず、自分でもがっかりした記憶があります。納品したら喜んでいただけましたが・・・。

 

それ以来、「無理なものは無理」と判断することも、プロとして大切だと考えるようになりました。

 

どんな仕事でも引き受けるのが良いわけではありません。

 

品質を守るために断る、という選択も必要です。

 

少し裏話のような内容になりましたが、賞状一枚の裏側には、こうした判断や葛藤もあるということを、知っていただければと思います。

 

それでは、また。