今回は、筆耕や書道講師など、「書道でプロになる人の特徴」についてお話しします。
先日、僕が所属しているJDCA日本デザイン書道作家協会の総会がありました。
その後の懇親会で理事長の隣に座る機会があり、業界の話をいろいろ聞かせていただきました。
※JDCAは書道団体ではなく、商業書道の振興や書道家のサポートを目的とした協会です。
理事長はこれまで約2000人を指導してきたそうです。
その中にはプロになった人もいれば、途中でやめてしまう人、自然とフェードアウトする人もいたとのこと。
その経験から見えてきた「プロになる人の特徴」があるそうです。
その中で、特に印象に残ったのがこれです。
「淡々と練習している人」
「やるぞ!」と気合い十分な人よりも、やる気があるのかないのか分からないくらいでも、日々コツコツ続けている人。
そういう人が、いつの間にか大手メーカーのパッケージの文字を書いていたり、地元のデザイナーと組んで仕事をしていたりするそうです。
これ、僕もとても納得しました。
熱量が高い人よりも、淡々と積み重ねている人の方が、結果的にプロに近づいている印象があります。
さらに、プロになる人は 「自分に何が必要か?」を常に考えています。
そして、そのために「何をすべきか」が明確です。
つまり、ビジョンがはっきりしています。
たとえば僕の場合、最初からフリーランスで活動するつもりでした。
営業で動き回るのは大変なので、HPから全国の仕事を受ける形を目指しました。
そうすると、やるべきことが見えてきます。
・筆耕や書道の技術を磨く
・HPを作る
・検索で上位表示させる
・広告を活用する
やることが明確になれば、あとは淡々と進めるだけです。
もう一つ印象的だったのは、
「技術はあるのに仕事につながっていない人が多い」という話です。
書道はどうしても技術に偏りがちですが、商業書道ではそれだけでは足りません。
仕事を得るための行動力や、発信力も必要です。
書道家は自己アピールが苦手な方も多いですが、
・人とのやり取り
・ネットでの発信
こういった力も意識して磨いていくと良いと思います。
ちなみに僕はネット完結なので、対人スキルよりも
・HPの内容
・メール対応
に力を入れています。
今回ご紹介した内容が、これからの方向性を考えるヒントになれば幸いです。
メルマガなので少し本音を書きます。
先日、某キー局からテレビ出演の依頼がありました。
朝の情報番組の中で、美文字の指導役として出演してほしい、という内容です。
テレビや新聞などのメディア出演は、広告費をかけずに知っていただける貴重な機会です。
実際、過去に新聞・テレビ・ネットメディアなどに出演した後は、お得意様にも喜んでいただけましたし、新規のお客様も増えました。
もしかすると、このメルマガを読んでくださっている方の中にも、メディア出演がきっかけで僕を知った方がいるかもしれませんね。
そんなありがたい出演依頼だったのですが、今回はお断りしてしまいました。
理由は単純で、「忙しかったから」です。
しかも急な依頼だったため、その場で返答しなければならず、つい断ってしまいました。
ところが、断ったあとに冷静になって考えると……
「いや、なんとかできたんじゃないか?」
と、かなり後悔しました。
僕は基本的に、自分の判断をあまり後悔しません。
仮に失敗したとしても、それも経験の一つだと思うタイプです。
ですが今回は、「もったいないことをしたな」と素直に思いました。
マスコミ出演のような話は、自分で狙って取れるものではありません。
だからこそ、来た時には掴むべきだったな、と。
「チャンスの女神には前髪しかない」
有名な言葉ですが、本当にその通りですね。
チャンスは、一瞬で通り過ぎます。
次は見逃さず、しっかり掴みたいと思います。
みなさんも、目の前に来た小さなチャンスは、ぜひ掴んでくださいね。
こんにちは、清水克信です。
僕の運営する「筆耕コム」では、目録のご依頼をいただくことが少なくありません。
目録というと、三つ折りの奉書紙に毛筆で内容を書き、のし袋や水引、短冊などを組み合わせて仕立てる、あの正式な贈呈用品ですね。
目録は基本的に、現物をその場で渡しづらいものに使われます。
例えば、高額な金銭、大きな品物、あるいはサービスなどです。
これまでにも、
・消防車両
・救急車両
・旅行ツアー
・書籍100冊
・災害用蓄電池
・学習机
・・・
・・・
・・・
など、さまざまな目録を書かせていただきました。
どれも「その場で現物を渡すのは難しい」という共通点があります。
ところが先日、少し面白いご依頼が続きました。
ひとつは「某有名焼酎1本」。
もうひとつは「某コンサートチケット2枚」。
……これは普通に渡せますよね♪
正直、目録の筆耕料金を考えると、合理性だけで言えば現物をそのまま渡した方が早いと思います。
それでも、わざわざ目録をご依頼くださる。
そこには、「特別な場を演出したい」という気持ちがあるのだと思います。
毛筆で手書きされた目録には、印刷物にはない重みや雰囲気があります。
以前、お客様から、
「贈呈された方が、目録を記念として飾ってくれている」
というお話を伺ったことがあります。
書いた側として、これは本当に嬉しいことでした。
我々が書いているのは、たかが文字かもしれません。
でも、その文字に“特別な意味”を持たせることができる。
それが筆耕や書道の面白さであり、価値なのだと思います。
筆耕の技術も、行書の技術も、単なる文字の練習ではありません。
誰かの大切な場面を、少し特別にする仕事。
そんな誇りを持って、これからも取り組んでいきたいですね。
最近は少し時間に余裕があるので、できるだけ技術向上の時間を作るようにしています。
今やっているのは、書道と漢字の勉強です。
書道は、古典の臨書やデザイン書など、普段の実用書道とは少し違う分野の練習。
漢字は、脳のトレーニングも兼ねて、漢字検定の問題集を解いています。
年々、「漢字が書けなくなってきたな…」と感じることが増えました。
書道を仕事にしている以上、それではまずいと思い、漢字検定5級・4級・3級…と順番に問題集を解いています。
もちろん、勉強は毎日続けるのが理想です。
特に技術系のことは、継続の効果が本当に大きい。
とはいえ、毎日続けるのは簡単ではありません。
そこで僕が意識しているのが、「ハードルを下げること」です。
例えば、
「毎日1時間、書道の練習をする」
よりも、
「毎日1文字だけ書く」
の方が、圧倒的に始めやすいですよね。
もし1文字でも重たいなら、筆ではなくボールペンでもいいと思います。
とにかく、“始めやすい形” にすること。
ちなみに僕自身は、
・1日1文字だけ古典臨書
・1日1問だけ漢字問題を解く
これを最低ラインにしています。
実際には、始めるとそのまま2文字、3文字…と続けてしまいますし、気づけば1時間以上書いていることも珍しくありません。
漢字問題も、結局1ページ以上解いています。
でも、「今日は1文字だけでもOK」と決めているので、気持ちが楽なんですよね。
大人の勉強は、誰かに強制されるものではありません。
だからこそ、自分のペースで続けることが大切だと思っています。
ちなみに僕は、昔から“覚えること”があまり得意ではありません。
書写検定に挑戦していた時も、人の倍以上、繰り返して勉強した感覚があります。
特に、旧字体や書写体、草書などは本当に苦労しました。
でも、あの時に何度も繰り返した経験は、今では大きな財産です。
そして、結果が出た時には、「人生が変わった」と思えるくらいの自信につながりました。
今、書写検定の勉強をされている方も、きっと大変だと思います。
でも、その先には必ず大きな力が残ります。
焦らず、少しずつでも続けていきましょう。
先日、こんな夢を見ました。
注文書を整理していたら、まだ手をつけていない賞状案件を発見。
「ああ、これやらなくちゃな…」
そう思って原稿を見ると、賞状の日付が近いような気が。
嫌な予感がしてカレンダーを確認するとーー
なんと、その日が「今日」。
つまり、賞状を使う当日なのに、まだ納品されていないのです。
!!!
「もう今から書いて、現地に直接持って行くしかない…!」
そんなところで目が覚めました。
いやあ、恐ろしい夢でした。
でも、こういう夢を見るということは、それだけ普段から「納期」を強く意識しているのでしょうね。
実際、筆耕コムを開業して13年になりますが、納期に間に合わなかったことは一度もありません。
もちろん、急ぎ案件で納期当日になったことはあります。
ただ、通常のご依頼で「間に合わない!」という状況になったことはありません。
これは、かなり早い段階から動いているからです。
というのも、筆耕の仕事は「書けば終わり」ではありません。
配送があります。
そして、この配送がなかなか油断できません。
これまでにも、
・賞状の角を折られる
・雨で濡れる
・別の地方へ誤配送される
・賞状を真っ二つに破られる
など、いろいろ経験してきました。
特に「真っ二つ事件」は、どうやったらそうなるのか本当に不思議でした。
できるだけ梱包も工夫するようにしていますが、年に1回弱くらいは、何かしら起きます。
だからこそ、万が一の書き直しや代替品の再発送にも対応できるように、できるだけ余裕を持って納品するようにしています。
その結果、お客様からは、
「いつも迅速なご対応ありがとうございます」
と言っていただけ、信頼度が増すという副産物を得ています。
ちなみに、子供の頃の僕は、夏休みの宿題をギリギリでやるタイプでした。
人は変わるものです。
信用第一の仕事だからこそ、慌てず、余裕を持って対応していきたいですね。