2023年5月 バックナンバー

 

23/05/13 12:12:09

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筆耕コムの筆耕話
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書道のハネですが、
小筆と大筆では動きが変わります。

 

テキスト「賞状の書き方」を作っている時、
担当さんとこんな会話がありました。

 

担当「こうして勢いよく跳ねるのですね」
清水「いやいや、あとは抜くだけです」

 

担当「え、勢いはいらないのですか?」
清水「細字に勢いは入りませんよ」

 

こんな感じで、
結構噛み合わない事がありました。

 

それも仕方のないことで、
この担当さんは以前「武田双葉先生」を担当していて、
大筆の文字の本を作っていたからです。
※武田双雲先生の母君。

 

それだけ、大きな字と小さな字は違い、
大筆と小筆の動きは変わってくるのです。

 

【細字の極意7】ハネの書き方~跳ねずに抜くだけ簡単テクニック
でも解説していますが、これは筆の穂先の長さに関係しています。

 

そして、小筆の方が動きがシンプルなので簡単です。

 

ただ一つ条件があります。
それは力を抜いて書く事です。

 

力を抜いて書く事・・・

 

最も基本で最も重要で、
最も難しいことだったりします。

 

完全に力を抜いて書くことができた時、
それは達人への門が開かれた瞬間です。

 

常に力を抜くことを意識して、
練習に取り組んでみてください。

 

23/05/22 12:12:10

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筆耕コムの筆耕話
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6月18日は全国で毛筆・硬筆 書写技能検定が行われますが、久々に千葉会場の試験監督官を務めます。正式名称は忘れましたが「1級友の会」的な会の会員ですので、試験監督をお願いされることがあります。もし千葉会場で受験される方がいたらお声掛けください。

 

書写技能検定(以下、書写検定)は唯一の書道の公的資格となります。簡単にいうと、英検や漢検と同じです。※ちなみに筆耕に資格は存在しません。技術があれば誰がやっても大丈夫。

 

賞状筆耕プロコースの受講生の中には何級かお持ちの方もいらっしゃいます。また、これから挑戦する方もいらっしゃると思います。実際に書写検定に関するご質問は多々いただきます。

 

そんな書写検定ですが、筆耕と関係があるかといえば、直接的には関係ありません。ただ、筆耕だけでなく指導者など、書道のプロになるなら書写検定の取得は視野にいれておいた方がいいでしょう。

 

資格の有無も効果がありますが、それ以上に試験のためのお勉強が大きな役割を果たします。漢字に詳しくなりますよ!深い知識の上で書いた賞状は自信に満ち溢れるようになります。

 

書写検定は6級〜1級まであり、何級に挑戦しても構いません。大人であれば、3〜2級あたりからスタートするといいかと思います。※不合格でも気にせずに何度も受験すればOK

 

これは、賞状筆耕プロコースとして強要するわけではありませんので、あくまで自分のスキル向上のために、趣味の一環としておすすめします。

 

ぜひ、気軽に受験してみてください。

 

書写技能検定の公式サイト
https://www.nihon-shosha.or.jp/