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今は1月中旬、筆耕士にとって最大の繁忙期、卒業証書の名入れの時期になりました。そこで今回は卒業証書の名入れ業務の実態を暴露します。
筆耕と言ってもいろいろな業務があるのですが、卒業証書の名入れは比較的参入しやすい業務だと思います。それだけ人手不足なのだ。
実際に当講座の受講生でも、卒業証書の依頼を受けているという報告を複数人からいただいています。ともにがんばりましょう!
そして僕の話ですが、昨年末からほぼ毎日卒業証書の名入れの作業を行なっています。では、実際1シーズンでどのくらいの量を書いているかご紹介します。
昨年のデータですが、61校3156枚です。これは例年と同じくらいの数です。多いと思いますか?少ないと思いますか?
某筆耕会社に登録している筆耕士さんに話を聞いたところ、Aさんは4000枚前後、Bさんは6000枚前後書いたそうです。
僕も書いているだけなら4000枚くらい書けると思いますが、運営者でもあるので、学校とのメールのやり取りや、見積書や請求書など事務作業が発生します。だから3000枚前後がちょうどいい数だと思います。
次にどのくらいのペースで書いているかです。標準的な「名前・生年月日・証書番号」の3箇所の場合、僕は1時間で20枚くらいです。
もちろん、経験値があるので早い方だと思います。筆耕の仕事を始めたばかりの頃は1時間10枚を目標に作業していました。
もし、自分がどのくらいの数をどのくらいの納期で受けることができるのか?考えている方は参考にしてください。※無理をしないで納期は余裕も持たせようね。
次に間違えたらどうするか?について暴露します。
僕は書き間違えます。間違えるのを前提に作業しています。
だって、人間だもの。
そこで、間違えても大丈夫な対策をしています。
・予備用紙は余裕をもって10%以上用意してもらう
・20枚以下は写真を撮ってメールで送り依頼主に確認してもらったのち納品
・20枚以上は書き上がり作品のみ納品して確認してもらう→間違いがあったら書き直して写真をメール送付で再度確認、予備用紙・リスト・請求書と一緒に最終の納品を行う。※2回納品するということ。
この方法なら20枚以下でも以上でも依頼主の確認をとっているので安心です。※もちろん送料はキッチリ請求。
この方法は、筆耕の仕事を始めて半年くらい経った時に、結婚式の招待状の宛名書き業務で始めました。おかげで開業してから10年超、大きなトラブルは皆無です。
ぜひ参考にしてください。真似ていただいて構いません。
レイアウトですが、テキスト110〜112ページを参考にしてください。また、昨年作った動画ですが以下も参考になると思います。
賞状筆耕プロコースでは、キッチリした賞状レイアウトを学んでいますが、卒業証書は台紙のレイアウトが我々の知る理論とは外れていることが多い、というかほとんどです。
これは仕方がないものとして、あまり神経質になりすぎないように、台紙に調和したレイアウトを心がけてください。※氏名は通常の賞状より少し大きめに書くのがポイント。
ただし、文字は調和させる必要はありません。自分のベストを尽くして揮毫しましょう。
以上、長文になってしまいましたが、卒業証書の筆耕について解説していきました。
参考になれば幸いです。また不明点は質問して下さい。添削課題と質問を同封していただいても構いません。
それでは、体調に気をつけて頑張っていきましょう。
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賞状筆耕の極意
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賞状はいくつかのパーツに分類することができます。そして、それらのパーツは大きさを変えています。
表題>受者名>贈者名>主文>日付 ※忘れてしまった方はテキストをご覧ください。
最も大きく書くのが「表題」です。と言うことは「表題」が最も目立ちます。目立つと言うことは賞状の出来栄えに大きな影響を与えるのです。そのため、表題は特に力を入れて練習しましょう。
動画も3種類揃いましたので、参考にして下さい。
感謝状 https://youtu.be/9jiAeOA7Gx8
表彰状 https://youtu.be/gk_KQNKXLCs
賞状 https://youtu.be/iYOXkqDX0pM
感謝状の「感」ですが、僕の書風は「心」を中に入れてしまう形です。※心がこもっているのだ( ̄∇ ̄)もちろん許容の筆順なのですが、小学校で習う標準的な筆順とは異なります。
ご自身で筆耕の仕事等をされる場合は、好きな形で書いていただいて構いません。ただ、講座内では僕の書風をバリエーションの一つとして習得してみてください。
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添削課題の送付について
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皆さんに送っていただいている添削課題ですが、消印を見ると僕の手元に来るまで、長い時で7日掛かっています。地域にも寄りますが、これは土日の郵便が無いことと、運送業の人手不足が考えられます。これは仕方のないことでしょう。
できるだけ早く添削して返送するようにしていますが、添削課題の返却まで2週間程度は普通にあり得るとお考えください。
次に、賞状筆耕プロコースはサポート期間を2年としています。申し込みしたけど添削を出したことがない方、次の課題提出まで期間が空いてしまった方、2年以内なら全く問題ありません。思い切ってチャレンジしてみてください。
せっかくなので、僕を使い倒しましょう♪