2024年5月|賞状筆耕プロコースバックナンバー

2024年5月|賞状筆耕プロコースバックナンバー

2024年5月

このページの目次

 

 

24/05/04 12:12:10

 

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納期のお話
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賞状筆耕のお仕事には納期があります。それはフリーランスでも、業者を挟んでも同じです。

 

納期までの期日は依頼により異なりますが、賞状筆耕であれば1週間前後が多いかと思います。

 

 

そしてここからが重要。僕は納期が1週間でも、3、4日で納品しています。顧客が指定した納期当日に納品することはありません。

 

納期よりも早く納品する理由は「予備日」を作りたい為です。納品で利用する宅急便も人が運営しています。大小のミスはありますし、天候により遅れることもあります。

 

そんな「イザ」というときのために、早めに納品しているのです。予備日があれば、すぐに再度制作して発送することも可能になるのです。

 

 

実際に過去数回、ヤマト運輸に荷物事故を起こされたことがあります。賞状を破かれた、為書きを折られた、荷物を倉庫に置き去りにされた・・・。※年に1回あるかないかですよ。

 

そんな時も冷静に対応して、依頼主の希望納期に遅れることはありませんでした。

 

また、納期を早めることは顧客の信頼を得ることにつながります。「◯月◯日の受け取り限定」以外では、早く送れば顧客は喜びます。そして、「いつも迅速な対応ありがとうございます」と言われ、翌年もリピートしてくれます。

 

 

これは、筆耕業者を挟んでも同じです。2年前、忙しくて卒業証書を数名の筆耕士さんにお願いしました。2週間の納期を設定したのですが、「3日で納品された方」「1週間で納品された方」「2週間ギリギリの方」さまざまでした。

 

この後どうなるか?というと想像つきますよね。早く納品された方には「次の学校もできる?」と打診することになります。結果として、もともと均等に仕事を振っていたのですが、お支払いした金額には倍以上の差がつきました。

 

ということは、仕事が早ければその分チャンスも広がるということです。また、これは僕の感じたことなのですが、仕事が早い人の方がミスが少なく、クオリティも高い傾向にあります。また、発送の際の梱包も丁寧でした。

 

これはあくまで僕の感じたことなので、早ければいいというのは事実かどうかはわかりません。しかし、早くて丁寧ということはそれだけ本気で取り組んでくれていると感じたのは事実です。

 

以上、納期についてのお話でした。納期ひとつとっても、色々な影響があることを頭の片隅に入れておいてください。

 

※注意:早いと言っても書くのが早いのではありませんよ。文字はじっくりゆっくり書きましょう。

 

24/05/18 12:12:11

 

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筆耕と守破離の話
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守破離という言葉がありますよね。

 

・守は教えを守ること
・破は目線を広げて他からも取り入れ発展させること
・離は流派から離れ独自に確立させること

 

賞状筆耕プロコースで学ぶということは、受講生は守破離でいう「守」にあたります。

 

添削課題は忠実に「守」を実践していただきたいのですが、カリキュラムを修了したりプロになるなど次の段階に進む時には「破」を心掛けていって下さい。

 

技術で言ったら古典の要素を取り入れてみたり、他の団体のレイアウト理論を取り入れてもいいでしょう。自分でいいと思ったらどんどん取り入れて、発展させていきましょう。

 

プロとしてある程度の経験を積んできたら「離」の段階に入ります。ここでは我流も取り入れて独自の路線を確立させ、自分自身が祖になるのです。

 

まあ、筆耕の世界において「離」まで到達する人はそうそういませんが、プロでやっていくなら「守」と「破」は心がけていってください。

 

つまりは基礎を大切にしつつ、状況に応じて柔軟に対応していきましょう。ということです。

 

常に筆を持つ手は柔らかく、頭の中も柔らかく、ですね。

 

 

24/05/25 12:12:10

 

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ペン字の上達法
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受講生からペン字の上達についての質問がありましたので、シェアします。

 

僕もペン字の講座を作りたいと思っているのですが、なかなか手が回らないので、今できる範囲で上達する方法をご紹介します。

 

ペン字の上達方法は、シンプルに市販の美文字本の実践です。もちろん、習うことが最も効率的ですが、ペン字であれば市販の本で独学しても効果が期待できます。

 

そして、練習の際は良い筆記具がおすすめ。お値段が高くても、お気に入りの1本で練習すると気分が上がります。

 

1冊終わったら2冊目、2冊目が終わったら3冊目、という感じで色々な市販本を実践してみて下さい。そうするとそれぞれの共通点と相違点がわかってきます。

 

僕もかれこれ10冊以上持っていますが、それぞれの書道家の考え方がわかって面白いです。

 

ただ気をつけてもらいたいのが、本のお手本です。美文字本のお手本はピンキリです。技術が高く、出来るだけ癖のないお手本を選びましょう。

 

もしわからなければ、書写検定のHPで紹介されている本なら間違いありません。また、小学生用の書写の教科書も参考になります。

 

あとは、ひたすら実践。1日1文字5分でもいいので、毎日ペンを持つようにしましょう。起床時、お昼休み、就寝前、いつでも良いので落書き感覚で練習してみてください。

 

ペン字が上達すると、もれなく毛筆も上達しますよ!