==============================
添削の日数と郵便料金について
==============================
今回は郵便の話です。
僕のところに届く添削課題ですが、消印を見ると配達日数が日に日に長くなっていると感じています。
僕は千葉県なのですが、千葉県内や近県で2〜3日。遠方になると5〜6日掛かっています。翌日着はほとんど見なくなりました。
ということは、1日に投函して6日に僕のところに到着。添削して2日後の8日に投函して、受講生に14日に到着。ということもあり得るということです。
郵便は相当人手不足と聞いています。これも仕方のないことかもしれません。さらに、来年は物流の2025年問題が控えています。
どうなってしまうのか?心配ではありますが、我々にはどうしようもないので、静観するしかありません。
以上の状況から、添削の返却までに2週間は普通に掛かってしまうことだけ知っておいてください。
そして、郵便の料金ですが、10月1日に値上げされます。
50gまで 120円→140円
100gまで 140円→180円
150gまで 210円→270円
これも郵便局の状況や昨今の物価上昇を考えると仕方ないですね。お間違えのないようにしてください。僕も気をつけます。
それでは、暑い日が続きますが、体調に気をつけて真夏も書道を楽しんでいきましょう。
=====================
賞状の版下って何?
=====================
版下(はんした)という言葉をご存知ですか?
版下とは印刷の元になる原稿のことです。賞状であれば、印刷の元になる賞状のことです。
先日、たまたま連続して版下のご依頼がありました。1つは東京都内の空手道場の認定証、もう1つが大阪の某空手協会の協会員に贈る感謝状です。両方ともに空手関係というのもたまたまでした。
版下は普通の賞状といくつか異なる点があります。
例えば空手道場の認定証の場合、版下は印刷の元になるので、「名前」「級・段」「日付」が空欄の状態の賞状を納品します。
納品ですが、データ納品と現物納品があります。著作者として現物納品に抵抗があるなら、データ納品で構わないと思います。ただ、データ納品の場合はご依頼主が対応できなくてはいけないので、そこは確認が必要です。
僕の場合は特にこだわりもないので、普通の賞状と同じように現物を納品しています。※賞状の場合は他に流用しづらいので構わないと考えています。
用紙ですが、僕は賞状用紙の代わりに白の上質紙(厚めのコピー用紙のような紙)に揮毫しています。そして、4隅に鉛筆でトンボ(十字の目印)を入れています。※天地左右の線が交差する箇所にトンボ
印刷屋さんは一度データ化すると思うので、普通の賞状用紙でも問題ないと思うのですが、念のために上質紙にしています。
版下といっても、やっていることは普通の全文賞状と変わらないので、特に注意することもありませんが、印刷された賞状に名入れしやすいように若干空欄を広めにとるといいでしょう。
もし、版下の依頼を受けて、どうしたらいいのかわからなくなったら、アドバイスを差し上げますので相談してください。
=====================
美文字の3原則
=====================
美文字という言葉がありますよね。つまりは上手な文字のことです。そして、美文字には美文字の書き方があります。そして、美文字の書き方をまとめたのが、美文字の3原則です。
1、隙間の均等
3本以上の縦画・横画・斜画でできた隙間は均等にします。これが字形を整える上で最も重要になります。隙間の均等を意識しただけで、一気に上手になる人もいるくらいです。
2、やや右上がり
楷書はやや右上がりに書きます。この「やや」というのがポイントで、水平よりも若干右上がり程度を基本としましょう。偏と旁で右上がりの角度を変えるなどのテクニックもあり、その時は偏の右上がりは強めにしますが、それは一つ上のテクニックだとお考え下さい。
3、右下重心
これは全ての文字に当てはまるわけではないので、ちょっと混乱しそうですが、右払いがある文字、にんにょうなどの浮鵞線のある文字、戈がある文字などで当てはまります。
これら3原則を意識して書くだけでも、文字は美文字に近づきます。テキスト78・79ページの内容と同じですので、ときどき見直して理解するようにしてください。理解した上で練習すると上達が速くなります。
また、もし初心者に美文字を教える機会があったら、「美文字の3原則」から教えてあげてください。それが最も教えやすく、かつ効率的です。
さあ、夏本番です。体調に気をつけて元気に過ごしていきましょう。
=====================
学びの真髄は真似る
=====================
賞状筆耕プロコースのような書道だけではありませんが、学びの真髄は真似ることにあります。
先日、とあるデザイナーのYouTubeを見ていたのですが、いかに真似て自らの糧にするのかを力説していました。これは僕も完全に同意します。
優秀な先人の技術やアイデアをとことん真似ることは、自分の引き出しを増やすことになります。そして、そんなたくさんの引き出しから自分のオリジナリティを生み出していきます。
書道も同じで、とにかく真似てください。賞状筆耕プロコースの課題ならお手本を真似てください。古典の臨書でもとことん真似てください。
ただ、賞状を依頼された時は、課題で学んだ書き方で書かなくてはいけないわけではありません。その時は自分の書き方で書きましょう。
自分の書き方を確立するために、自分の引き出しをたくさん作っておく必要があります。そして引き出しを増やすために学ぶとお考えください。
また、真似るというのは技術に限ったことではありません。尊敬する人がいたら、服装・考え方・生き様を参考にするのもいいでしょう。世の中にはお手本になる人はたくさんいるので、そんな人を探す行為自体も学びに繋がります。
賞状筆耕プロコースの課題を真似ていくと、僕のお手本の文字のミスも見えてきます。そんなミスを笑い飛ばして、僕を踏み台にして羽ばたいていきましょう。